インドろぐ2 〜インドの入国、バスガス欠〜
「空港内の写真撮影は禁止されています。お控えください」
インドへは、成田からムンバイ国際空港を経由して、国内線に乗り継ぎ、デリーへと向かう予定であった。
成田を出発した飛行機は、無事にムンバイ国際空港に到着。
飛行機から降りる際に、ある変わったアナウンスが入る。
「空港内の写真撮影は禁止されています。お控えください」
むむっ。インドも気難しい国だなー。ふしぎ。
撮影禁止の空港なんて、他にあるのだろうか。
そんなこんなで、国内線への乗り継ぎへ。
国内線への乗り継ぎなので、ムンバイ国際空港で入国手続きを行う。
↑これ、僕は全く頭に入っていなかった。
というのも、到着空港のデリーのことしか考えていなかったので、地球の歩き方でもデリー空港だけを熟読しており、頭の中では勝手に「デリーで入国するんだ」と思い込んでいた。
だから、少し焦る。
ただ、入国書類の記入法などは同じなので、地球の歩き方を見て、難なく記入。
ここで、ゆるろぐTIPS!(本ブログで時たま登場するであろう知っておくといい知恵の名称である。)
入国書類は、入国審査する場所の近くの机に置いてある。ただ、馬鹿正直に、その机で書類を記入することは避けたい。なぜならば、入国審査では、外国人は結構並ぶからだ。つまり、スマートに入国するには、入国書類を手に取り、まずは入国審査の列に並ぶ。列を待っている間に、入国書類を記入すればいいのだ。
(もちろん一番スマートなのは、飛行機の中で入国書類をもらい記入しておくことだ。ただ、僕の便では、入国書類が不足していて配られなかった。そういうトラブルもある。)
僕も、入国書類を手に取り、入国審査の列に並んだ。
が、意外と進みが早い……。
手元が焦る…。
インド入国が初めての人間にとって、入国書類の記入の一番の難関は、滞在先の住所である。
1日目は、デリー空港での空港泊で、2日目はチャンディーガルに行く予定だったので、初日の宿はチャンディーガルの宿を取っていた。
でも、ムンバイ国際空港入国時点で、チャンディーガルの宿名を書くのはおかしい気もする。もし、英語で詰め寄られたら、面倒だし、うまく答えることができるのだろうかと不安であった。
しかも、書類の枠が小さい。住所を全部書ききれない。
さらに、列の進みが早い。書いてる時間が意外とない。
もう、やけくそで、スマホに書いてある住所を、スペースとかも適当に省略して書いていく。ただ、結局枠の大きさ的に書ききれないから、途中で書くのをやめる。
それでも、順番がきたので、審査官に見せると、何事もなく入れた。
意外とゆるいんかーい!
あっさり入国完了。
そして、本来のミッションである国内線乗り継ぎへ。
入国審査を終え、進んでいくと、荷物を受け取るだだっ広い空間に出る。
えっ、国内線乗り継ぎどこ??
となります。あなたもそうなるでしょう。
とりあえず、人に聞こうと思い、近くにいた作業着を着た係員っぽい人に聞いてみると、左の方を指差す。
冷静に、なんか、何もわかってなさそうなおじさんだったので、再び航空会社の従業員っぽい人に聞くと、正面だと言われる。
よかった。聞き直して。
たしかに、サインが見えたので、そちらへ進むとdomestic transferの文字が!
つまり、国内線の乗り継ぎは、だだっ広い空間をそのまままっすぐ通り抜ければいい!
この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。
by アントニオ猪木
ありがとう。アントニオ猪木さん!
荷物を機械に通して、どんどん進む。
ジェットエアのカウンターは、最初の階段を降りて左に折れたところにある。
そこで成田でもらった搭乗券を渡すと、ちゃんとした搭乗券をもらえる。
そしたらあとは、ゲートへ向かうだけ!
実は成田からの飛行機はムンバイに着くのが遅れていたため、時間が押していたが、無事にゲートへ到着。
充電ができるスタンドもある。
周りを見渡すとインド人ばかりで、「外国きたんだなー」という実感が湧いてくる。インド人に混ざって、『星の王子様』を読みながら、飛行機を待つ。
近くにいたインド人は、なぜか自撮り撮影している。
僕「写真禁止じゃないの???」
僕の影「おいおい、一つ忘れてねーか?ここはインドだぜ。」
ムンバイからの飛行機は1時間ほど遅れるという事態。
でも、無事に飛行機は出発し、まもなく、デリー空港に到着した。
ここから、インドっぽい珍事件が発生!!!
飛行機は、ゲートに直接到着したのではなく、バスでゲートまで向かう方式であった。
バスに乗り込み、少し走ると、途中で車内の電気が消えた。
少し驚いたが、正直、電気なんかなくても問題はない。走り続けるバス。
でも少し様子がおかしい。
なぜか運転手と、その周辺に立っている人が笑い出す。何か話しているようだが、運転手と客が話すなんて、日本じゃありえないだろうなーなんて思いながらその微笑ましい光景を見ていた。
ら、
バスが停止。
バスの運転手が、無線で連絡を取り始めた。
どうやら、ガス欠みたいだ…笑。
インクレディブルインディア!!
すぐに、新しいバスがやってきて、僕たちは乗り換え。
そして、ゲートへ着いた。
地球の歩き方での予習では、国際線の到着を予想していた。
が、国内線も国際線と同様に、地球の歩き方に書いてある通り、荷物受け取りのゾーンを出たところは、外の人が簡単には入れない場所になっているため、そこで安全に泊まることができそう。
ひとまず安心だ!
青年は、硬くて黒い椅子に座り、一晩を明かすのである。