今年買ってよかったもの/2020を振り返る
一年がまた終わろうとしている。
今年は、コロナでいろいろ自粛になり、何もイベントがないまま過ぎ去ってしまったからか、年の瀬だという実感があまりない。
最近、だらだらしながらtwitterを眺めていたら、とあるnoteが目に止まった。
このnoteを見て、僕も今年を振り返りたくなった。
ただ買ったものを紹介するのでなくて、1年間の出来事を振り返りながらってのがめちゃくちゃ良い。
きっと未来の教科書に載る1年だったからこそ、今一度振り返ってみたい。
(ほとんど、安藤さんのnoteの構成をマネしますがご容赦ください。)
目次
- 1月/地方で古民家のリノベーション
- 2月/えぞ松の閉店、そして着実に忍び寄るコロナの影
- 3月/弊社、一斉のテレワーク命令下るも、私的に京都旅行
- 4月/ルームシェアの終わり、緊急事態宣言、新天地仙台へ
- 5月/自粛のGWを越えて、普通の生活への回帰
- 6月/リラックスチェアとお掃除ロボ
- 7月/試験と貧血と台風と
- 8月/仕事本格始動とダテバイク生活
- 9月/製図漬けの1ヶ月
- 10月/試験からの解放と旅行
- 11月/登山とフライパン
- 12月/カメラと靴と旅
- 今年買ったものを振り返って
1月/地方で古民家のリノベーション
2020のスタートは、家族でのお墓参りから始まった。
1月は、大学院時代の先輩、同期、後輩方と地方で古民家のリノベーションするプロジェクトに参加し始めた。
仕事でも、相変わらず大阪や広島などへ出張していた。
▲古民家の床を張り替える
▲出張時に見れた一富士
2月/えぞ松の閉店、そして着実に忍び寄るコロナの影
2月は、徐々にコロナが世間に認識され始めた頃。上旬は、チラホラと周りの人がマスクを着け始めたくらいだったと思う。僕も、2月の中旬くらいからマスクをするようになったと記憶している。
会社でマスクが配布されるようになったが、まだ持参する人が少なかったため、すぐに空になってしまっていた。まちなかでも、マスコミによる煽りでトイレットペーパーが消えたのを皮切りに、アルコールやマスク、石鹸が品切れになった。
2月は、コロナなんかよりも個人的に大きなニュースがあった。僕のソウルフード「えぞ松神楽坂店」の閉店だ。
ルームメイトとともに、えぞ松に通い詰めた2月だった。
今年一ショックなニュース
— UD (@dadadadaiyu) February 6, 2020
えぞ松神楽坂店閉店か…悲しみ pic.twitter.com/I3f1Tn9rsO
▲最後に食べたメニューは、やっぱりホイコーロー
▲大将の背中をパシャリ
3月/弊社、一斉のテレワーク命令下るも、私的に京都旅行
僕の仕事は年度末が繁忙期。
そんな中、社員一斉のテレワーク命令が出た。2週間の期間限定で、管理職以外は基本的に出社禁止になった。この時はまだ、新型コロナウイルスはすぐに収まるような楽観論が世論の主流だったから、そのような中でテレワーク移行の決断をした社長は英断だったと、振り返って思う。
ちなみに、テレワーク1日目の僕のツイートはこれ。
初テレワークを実施。夜ご飯の買い物以外は外出せず、家に篭って黙々と仕事をすることになった。初日だからいいけど、これが長い間続くと、起きて働いて寝るを繰り返す牢獄の中の奴隷みたいになりそう。テレワークの普及によって、これまで敬遠されてきた「通勤」という行為が見直される未来は近い。
— UD (@dadadadaiyu) March 2, 2020
この時の僕は、当然、2週間後にはまた会社に出勤するものだと思っていた。
ルームシェアをしている部屋には、もちろん働くスペースなんて用意できていなかったから、まずは働く環境づくりに取り掛かった。
幸いにも、テレワークのおかげでパワハラ気味の先輩と距離を取ることができ年度末を無事に乗り越えた。
▲プロジェクターでデュアルモニター環境を作り出す努力
▲神楽坂のランチに毎日出かけた
という感じで、僕自身、突然訪れた非日常にある種の「楽しさ」を感じていた。コロナ禍の始まりではあったけど、僕のように「コロナハイ」の状態だった人が多かったのではないかと思う。
このような危機意識の無さもあり、前々から計画していた、大学の友人に会いに行く京都・大阪旅行を決行した。観光客がいなくなった京都を満喫する素晴らしい旅だった(こんなこと書いたら怒られそうだけど)。
▲人の少ない鴨川
この旅で、大阪に住む友人にディープな大阪を案内してもらった。そこで訪れたのが、中崎町の古着屋。みんなで春先のロングコートを買う流れになって、代わる代わる試着した。これまでの人生あんまり洋服に興味がなかったのだけど、この時は初めて洋服選びが楽しかった。
友達が似合っている服が自分に似合うわけじゃないし、友達が試着してみて全然似合わなかった服が僕にはとても似合ったり。
一つの正解がなくて、それぞれの体型や雰囲気で最適な服って変わるんだ、と実感した。
そして、この時、僕にしか(少なくとも友人たちの中では)似合わないコートを手に入れた。
結果的に春先のコートではなくて、アウトドアブランドのしっかり暖かいコートだけど、まさに今、冬の仙台で大活躍している。
▲high sierraのダウンコート
あー、そして、もう一つ買ってよかったもの!
この京都大阪旅行でも大活躍したもの。そう、iphone11だ。
2年ぶりに、iphone seから乗り換えた。性能もスラスラで、広角カメラも楽しい。そして、2年前から大きく変わった、「動画コンテンツをスマホで見るようになった」というライフスタイルに抜群に対応する大きな画面。
最高の買い物でした。
▲iphone11、めっちゃくちゃいいよ
4月/ルームシェアの終わり、緊急事態宣言、新天地仙台へ
コロナのせいで、僕の転勤は2週間ずれ込んだ。
そのおかげで、ルームシェア生活をきっかり2年間住みきって終えることとなった。
ルームシェア最終日、この時ばかりは2年間という月日の重さを肌で感じた。ルームメイトとのお別れを悲しむ自分に驚いた。
3月末は、コロナ第一波のピークで、世間的にも自粛ムードが強くて、年末みたいにずっと家に籠もっていたせいもあるかもしれない。
神楽坂での2年間のルームシェア生活が終わりました。テラスハウスの卒業シーンでメンバーが泣く理由が、今なら少し分かるような気がします。
— UD (@dadadadaiyu) April 5, 2020
▲僕の後釜となる友人も含めて3人でカタンをやっていたのが懐かしい
そして、緊急事態宣言の予告が出たので、前日に出社し荷物を仙台へ発送した。
東京を自転車で横断して実家まで帰った。
ちなみに、もちろん、東京での壮行会は全て中止となった。
緊急事態宣言が発令された日の東京(神保町、新宿、高円寺) pic.twitter.com/bM5d4tI2jf
— UD (@dadadadaiyu) April 7, 2020
その後、無事に仙台へ異動。
初日からテレワークということで、引っ越した意味がな…、いや、住む場所が会社の場所に縛られない自由な社会の到来にちょっと胸を躍らせて。
▲仙台へ向かう日の朝。東京駅前広場には人の姿がなかった。
そして、やはり4月の重大ニュースは、これだろう。
まさか、私がコロナに(!?)。
足に霜焼けができて、微熱が出るということで、本当に死ぬんじゃないかと覚悟した。
詳しくは、下の記事に渡す。
4月は、新生活のスタートということで、いろいろ家電を買った。
買ってよかったもの圧倒的1位はドラム式洗濯機だ。
お高いんだけど、お金以上に大切な時間を生み出してくれるので、本当に買ってよかったと思っている。
結局のところ、大事なシャツなどは手で干しているけど、下着は全て乾燥してもらうことで、靴下一足ずつ干すあの手間から解放されたのは本当にテクノロジー。
「幸せな買い物とは、あなたの時間を生み出すもの」って、どこかのメンタリストが言っていたけど、まさにこれを実感する買い物でした。
5月/自粛のGWを越えて、普通の生活への回帰
ゴールデンウィークは、完全に自粛モードとなった。
この自粛社会に対して、多くの有名人がyoutubeで無料のライブや講演会をやっていたから、そういうのを見て楽しんでいた。
特に、一番嬉しかったのは、Mr.Childrenのライブ映像の公開(正確には4月の出来事)。
ゴールデンウィークが空けても1週間ほどテレワークが続いた。
そんな中、後輩と同期に呼ばれて、こっそり飲みに行ったのが、僕が仙台に来てオフラインで人と会う最初のイベントとなった。
つまり、仙台に来て1ヶ月は人と会っていなかったことになる。
仙台に赴任して33日、初めて知ってる人とオフラインで会いました。同期と後輩と食べた2ヶ月ぶりの焼き鳥と日本酒は心と身体に滲みました。焼き鳥も日本酒もこんなに美味しかったでしたっけ?もう一生ないだろうな、こんな経験は。
— UD (@dadadadaiyu) May 14, 2020
そして、仙台に来て1ヶ月が過ぎた頃、とうとう出社することが許可された。初めて会う上司には、身長の高さにびっくりされる。
画面越しで伝わらないのは、身長でした(綾鷹風に)。
その後は、毎日出社の生活がまた始まった。というのも、仙台の状況は東京とは全く違う。東京ほど人が密にならない。というか、東京だけが異常なんだよなあ。
5月は、薬局にハンドソープが帰ってきた歴史的な月でもある。
買い溜めをするのは本当によくないと改めて言っておく。
薬局にて、ハンドソープを見つけた。50日以上探し求めたけど、手に入らなかった。こりゃ珍しい。 pic.twitter.com/JsbCVQCWfI
— UD (@dadadadaiyu) May 27, 2020
個人的には、初めて仙台の外へ出たのも5月だった。
仕事で隣のさくらんぼ王国へ。
本格的に仙台の生活が始まったのだ。
▲さくらんぼ王国
そして、新しいメディアをこっそり立ち上げたもの5月だった。
「トシ二スム」という都市に住まうことを考えるメディアだ。 2年間のルームシェア生活を踏まえて、暮らしの視点から都市を考えていく場にしようと始まった。
もしよければ、覗いてみてください。
6月/リラックスチェアとお掃除ロボ
6月も、普通の生活を送ったので、とりわけ書くことはない。
ただ、この月は買ってよかったもの2つある。
一つは、テレワーク生活中に、椅子とベッドしかなくて、その中間となるものが欲しかった。
そこで、ヘリノックスの『チェアツー』を買ってみた。
ヘリノックスは、以前ルームメイトが買っていたので、その座り心地の良さや使い勝手の良さは知っていた。
家の中のリラックスチェアとして非常に役立っている。
▲折りたたみでこのサイズになる
もう一つは、お掃除ロボット『Braava』だ。
部屋掃除という労働から僕を解放し、時間を生み出す家電だ。
ペットのようで、かわいいのも一人暮らしには良い。笑
お掃除ロボット「ブラーバ」を飼いました。優秀すぎます。 pic.twitter.com/PSej4nseY5
— UD (@dadadadaiyu) June 12, 2020
7月/試験と貧血と台風と
7月のイベントは一級建築士試験の学科試験。
2ヶ月半でなんとか詰め込んだ知識で、なんとか合格することができた。
すぐさま始まる製図試験対策。
学科試験までに根詰め込み過ぎたのか、3日後に会社で軽い貧血を起こす。
過度のストレスが原因のようで、良い休暇になった笑。
製図勉強が始まる前の1週間に、自分へのご褒美として友人と登山を計画していた。しかも、初のテント泊登山。
試験のため、登山の準備がギリギリになりながらも、寝袋とテントを購入!
からの台風!
雨天中止となりました。
買ったテントは一度も組み立てていないし、寝袋も一度も組み立て(ry…。
8月/仕事本格始動とダテバイク生活
8月は、7月までに仕込んできた仕事が始まった月。
自分も関わって勝ち取った仕事を始められるということで、それはもうウキウキのスタート。
仙台の夏も本格化してきた。
そんな8月の仙台で買ってよかったものは、「ダテバイク」。
正確には買っていない。ダテバイクというシェアサイクルサービスの利用を開始したのだ。
これがとても快適。ミニベロを持ってるのだけど、乗り捨てできる快適さと電動自転車の漕ぎ出しの楽さには驚いた。
9月/製図漬けの1ヶ月
この月も写真フォルダを見返しても大した写真はなかった。というのも、10月頭の試験に備えて製図漬けの日々を送っていたからに違いない。
買ったものも少ないけど、製図資料を整理するために必要なスティックのりが買ってよかったものだろう。
nendoの佐藤オオキさんがデザインしたスティックのり。
かわいいから、インテリアとしてもいいのだけど、機能性も抜群。四角の断面のスティックのりって今までなんでなかったんだろう。角まで塗れて使いやすい。
サイトもめちゃくちゃ洒落てる。
インテリアとしてもおすすめです。
10月/試験からの解放と旅行
10月頭に製図試験を無事に受け終えた。
一級建築士製図試験のキャッチフレーズを考えました。
— UD (@dadadadaiyu) October 11, 2020
「ウィダーインゼリーを飲む10秒すら惜しい6時間30分」
試験からも解放されて、10月は旅行に行きつつ、部屋の掃除など生活の再建をした。
▲大学院の同期と三陸をめぐる
▲法事で京都へ(仙台に来て以来初めて仙台を出た)
11月/登山とフライパン
11月は、仙台の山へ登山。
ここ5年間は、毎年1座登ってきたので、今年もまた継続できて良かった。
今年は冬山に登ってみたい。
▲仙台市民の心の山、泉ヶ岳。東京都民にとっての高尾山みたいなものらしい。
そして、テレワークでおうちごはんが盛り上がっているなか、料理が美味しくなるフライパンとして有名になっていたvermicular のフライパンが、注文から半年して届いた。
見た目のかっこよさもさることながら、料理も美味しくできて、とても気に入っている。
▲フライパンがかっこいいとテンションが上がる
12月/カメラと靴と旅
12月は、カメラを買った。
大学2年生の時に、SONYのサイバーショットを買って以来だ。
毎年海外旅行に行っていて、旅が好きだったから、これから東北の各地に旅行するときにも、キレイな写真で記録を残せたらと思った。
一ヶ月もリサーチして、やっと決めたのが、Fujifilmの『XT-4』だ。
レンズは、『xf35mmf1.4』を購入。
神レンズという評判に違わない、まさに神レンズ。
35mmという焦点距離は、全てをフレームには収めづらい焦点距離。
だからこそ、時間や空間を「切り取る」という新しいカメラの楽しさを教えてくれる最高のレンズだと使ってみて感じている。
そして、旅に欠かせないものとして、靴を買った。
こちらはallbirdsというブランドのスニーカーだ。
▲『Men's Wool Runners』
このスニーカーはメリノウールで作られているため、裸足で履くこともできるは着心地が良い。
地球環境にも優しい。
見た目もスタイリッシュで、歩くのが楽しくなるスニーカーだ。
このカメラと靴を携えて、12月は毎週末東北を巡った。
写真をいくつか。
▲立石寺(山形)
▲岩手県立美術館(岩手)
▲盛岡八幡宮(岩手)
▲女川駅ゆぽっぽ(宮城)
そして、もう一つ、寒い仙台に買ってよかったものが、コロンビアのテントシューズ『ネステントモック』。
部屋履きとして最高です。
今年買ったものを振り返って
書いてみたいと思って軽い気持ちで書き始めたけど、1年間をまとめるというのはとても大変な作業だ。
この記事を書く作業を通じて、1年間は決して短くなかったって認識できたので書いて良かった。
今年は、コロナ禍で色々とライフスタイルが変わった。
というのが一般的な見解だろうけど、東京を離れた身からすれば、正直これまでと変わりない生活をしていたように思う。
そういう意味で、東京や大阪のような大都市で過ごした人と、それ以外の都市で過ごした人で大きく異なる1年だったのではないだろうか。
どちらにせよ、この世界的なパンデミックで、生活の変革のスピードは大幅に上がっている。これからの時代がどんなものになるかを考えながら、自分の身をどこに置くか考えていきたい。
そして、2021はどうか、もっと生きやすい世界になることを願ってやまない。
それでは、みなさん良いお年を!