道東ろぐ12 〜太郎湖と次郎湖〜
地震が起きたことをこれほど長く引きづる生き物は人間くらいだろうか。
今日何気なくツイッターをみると、胆振東部地震からちょうど1年が経ったことを知った。
そして、ちょうど去年の今日、僕は北海道にいた。
夏休みをとって、一人旅をしている時に地震は起きた。
あの日のことは、今でも鮮明に覚えている。地震後北海道全体が停電に陥ったあの日、僕は何をしたのか。
道東ろぐとして、記事を書いていたけど、途中で書くのをやめていたので、今日投稿するはずの記事の投稿をやめて、あの日の続きを書きたいと思う。
↓道東ろぐ、最後の更新はこちら。
地震が起きた阿寒湖は、なんてことない表情をしていた。
地震が起きたことをこれほど長く引きづる生き物は人間くらいだろうか。
大自然の大きさを思い知った。
▲地震が起きた日とは思えないなんともなさ
▲雄阿寒岳の様子
最初はビクついていたけど、途中からは大自然に抱かれて、地震への心配事も小さくなって、どんどん進んでいった。
▲小さなダムのような場所を通る。まだまだ序盤。
▲美しい渓流
雄阿寒岳には、二つの湖がある。
名前が面白いのだが、太郎湖と次郎湖という。
まず最初に見えるのが、太郎湖だ。
▲太郎湖
▲太郎湖
▲太郎湖の水は透きとおっていた
太郎湖までは、なんともない道だったけど、太郎湖からは、本当にいよいよ山という感じだ。
森が深くなっていった。
▲美しい白い木々
▲刺々しい
▲だんだんと山深く
20分ほど歩くと、次郎湖が見えて来る。次郎湖へは、登山コースから外れて降りていかないといけない。
「次郎湖まで行く」と決めて入ったので、ひとまず次郎湖へ降りた。
▲次郎湖
▲良い色
目的地の次郎湖まで来れた。
さて、登頂を目指そうか、それとも帰ろうかと考えてみて、やっぱり怖い。
地震で熊が興奮しているかもしれない。崖崩れがあるかもしれない。ここで死んだら笑えない。
真っ当な判断である。
来た道をゆっくり帰ることにした。
美しい雄阿寒岳。
山は良い。また、北海道が元気な時に来てみたい。
実は、帰りの山道で、これから登頂するおじさん二人組とすれ違った。
地震なのに登頂する人いるんだ、と自分の行為がそこまでおかしくないことに安心した。
軽いトレッキングを終え、阿寒湖温泉に戻ることにした。
スマホで最新情報を得ようとするも、電波が繋がらない。
雄阿寒岳に入った後すぐにスマホの電波が入らなくなっていたが、あれは、山に入ったせいではなくて、停電のせいだったみたいだ。
こうして外界と遮断され、現実に戻された。
もうどこへも行けない。
おとなしく阿寒湖温泉へ戻ることにした。
青年、どうなることやら。
▲帰り道は、行きよりも多くの自衛隊の車を見た。