DIYろぐ6 〜【最強】無印良品衣装ケース+畳の収納兼ソファー〜
床あげ、床下収納最強説
↑これ作れちゃうんです!
我が家のDIYは、机に始まり、本棚、キッチン、収納と順々に進めてきた。振り返ると、暮らしは随分と豊かになった。
最低限度の生活を送るのにはもう不便を感じないレベルになった。
しかし、あることが欠けていることに気付く。
それは、くつろぎである。
なんといっても、座るとなると、座面の硬い椅子だけなのだ。
↑よく見かけるスツール、これだけがぼくたちの座る場所。
ということで、ソファを購入することを検討し始めた。
ソファって意外と安い。
だが、でかい…。
3人くらいが座れるソファを買おうと思うと、部屋の大部分がソファで埋まってしまう。
いくつかのソファを検討したものの、どうしても部屋が使いにくくなってしまう。
そこで、絞り出した答えが、小上がりの畳である。
小上がりにすることで、下に収納を入れてしまえば、空間を有効利用できる。
そこで、畳を探し始める。
ものの、タカい…。
こうして探しているとき、ルームメイトがあることに気づく。
今、畳をおこうと検討している場所が、半畳の畳3枚がぴったり収まる大きさであるということに。
これを専門的にはモジュールといって、建物を設計していく際の基本単位になる寸法のことだ。
モジュールを作ったのは、建築界の巨匠、ル・コルビュジエである。
ル・コルビュジエは、インドで訪れたチャンディガールの記事でも紹介している。
つまり、モジュールは近代までなかったというのが欧米の一般的な考えだが、日本はすごいことに古来からこのモジュールがある。それが畳だ。
古来より日本の建築は、畳の辺の長さの倍数で設計される。
つまり、日本はモジュール先進国であったわけなのである。
と、横道にそれたけど、
そのような理由で僕たちの家の寸法と畳の寸法が一致したのだ。
じゃあ、畳買おう。
あとは、畳を持ち上げるための畳の下の構造体を考えるだけ。これが難しい。
物を持ち上げるというのは非常に難しい。
重力に逆らうということだから。
この時ばかりは、庭の雑草を見て、重力に逆らう生命のすごさを感じずにはいられなかった。
いろいろ考えたけど、コンクリートブロックを模した発泡スチロールと、木材をうまく使って構造体を作った。
▲コンクリートブロックの形をした発泡スチロール。意外にも耐久性高い。
発泡スチロールの下の板は、MDFボード。安くて丈夫なMDFボードを畳の下の天板とした。
▲5角に発泡スチロールを配置し、その上に木材を梁のように受け渡す。が、ご覧の通り現場合わせで適当。
ここで重要なのは、構造体の天高が衣装ケースの高さより高いということ。
衣装ケースには構造上荷重がかからないようにしている。が、この差が数ミリなので、一応衣装ケースに荷重がかかる。この塩梅が重要なのかもしれない。
▲その上にカットしたMDFボードをおき、
▲防カビシートを敷いて、
▲畳をおけば完成!
適当な構造だけど、想像以上に丈夫。
▲立面はすっきり。
い草が香る素敵な部屋になった。
これは、一人分のゲストベッドスペースにもなる。
なかなかいいDIYだったので、ぜひお試しあれ。
ちなみに無印の衣装ケースはこれ。