ゆるろぐ -Urbanisme Log-

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都市生活屋のブログ

別切り航空券で仁川空港トランジットに臨む人へ

2024年のGWはノルウェーとドイツを巡る旅行に行ってきた。

30歳になってまで、友人とバックパックを背負って旅に出るなんて想像もしてなかった。理解ある関係者に感謝!

建築と都市と大自然を堪能した。

フィヨルドトレッキング/Stavanger

不毛の雪原/Norway

美しい建築/Hambrug

語り尽くせないほどの体験を、あえてここでは語らない。

というのも、今回の旅において一つの大きなチャレンジであった「別切り航空券を買って韓国・仁川空港でトランジットした経験」を書き留めておきたいから。

もうバックパック一つで旅行に行く機会はほとんどなさそうだけど、海外旅行へ安く行こうと別切り航空券を購入しようとしている人の参考になれば嬉しい。

 

【目次】

 

 

0. 別切り航空券を買う理由

海外旅行好きにとってはもはや常識にもなりつつある。

『羽田・成田空港発着の航空券よりも仁川空港発着の航空券のほうが安い』という事実。

GWの旅行を計画し始めた頃に、Xにてそんな事を書いているポストを見かけた。

GWの航空券を購入しようとしていたのは3月の末。いよいよGWまで1ヶ月を切るという段階になって日本からノルウェーの航空券購入に踏み切ろうとしていた。

しかし、高い!

世界中で起こる戦争と円安が主要因なのだろうが、skyscannerとのにらめっこで出てくる最適解は往復で29万円。

 

そんなときに上記のツイートを思い出して、仁川空港からノルウェーの往復便を検索してみると、なんと16万円!

安い!

 

成田-仁川の往復を、別で調べてみると5〜6万円。合計しても22万円。

7万円ほど安くなる。

 

ネットで調べる限り、別切り航空券の乗換えも普通に行けそうだ。出国をしなくても大丈夫のよう。

こんな理由で、日本⇔韓国、韓国⇔欧州の航空券を別々で購入、すなわち、別切り航空券購入に踏み切ったのだ。

 

購入した航空券は以下のとおり。

<行き>

17:30成田→20:35仁川T1[Jeju air

23:05仁川T2→欧州[KLM]

<帰り>

欧州→16:25仁川T2[KLM]

18:30仁川T1→21:00成田[Asiana air

 

 

1. 実際にトランジットしてみた

結論から言うと、トランジットは無事に成功した。

実態は、手探り状態でヒヤ汗タラタラのトランジットであった…。

 

(1)行きのトランジットの実況

―絶望の出国

前提条件として、仁川国際空港での乗換え時間は約2時間30分。初めての別切り航空券トランジットチャレンジにしては、攻めた設定だ。航空券を買った当時の自分をすこし憎むところからスタート。

成田空港に着いた時点で背筋が凍る。

な、なんと、30分の遅延が確定していた。

よりによって自分の乗る航空機だけが遅延している。。

遅延なんて想定もしていなかった。別切り航空券のリスクがいきなり発現した。

これ以上の遅延が発生しないように祈るしかない。

ぼくの飛行機だけ遅延

JEJU AIRの搭乗手続き自体は、オンラインチェックインを済ましていたことと、預け荷物なしのバックパッカーだったことで、20分くらいで搭乗ゲートまで行くことができた。

成田空港第3ターミナル

しかし、ここでもう一つ懸念点が発生していた。

それは、KLMのオンラインチェックインができないこと。なぜか韓国のビザ番号が求められるエラーが発生してしまう。友人も同じ現象になっていて、電話や公式ラインで確認した結果、現地でパスポートを見せてチケットを発行するしかないという回答を受けた。

事前に調べていたブログでは、オンラインチェックインをできている場合には、韓国に一度入国する必要はなくトランジットができたという体験談だった。このままでは、一度韓国に入国してカウンターでチケットを発行して再出国しないといけない可能性も出てきた。2時間のトランジットではそんなことをしていたらきっと間に合わない。

 

飛行機の遅延とオンラインチェックインができないというかなり絶望的な状況のなか、飛行機に搭乗。ぼくよりもひと足早く韓国に着いて乗り換えをする友人にこの絶望的な状況を伝え、トランジットの仕方やルートなどを詳細に記録して伝えてもらうように伝えて飛行機は離陸した。

 

―仁川での死闘

仁川に無事到着。

昨夜のパッキングからバタバタしていたので、飛行機では休むことに専念。おかげでかなり落ち着き回復した。

空港に着いてまずはWi-Fiに繋ぐ。

先に着いた友人から写真と共にターミナル2からターミナル1への移動の記録が送られていた。どうやらターミナル1まで行けるみたいだ。

とにかく緑のtransferを目印に進む。

見えにくいが、一つ奥の天井のサインに緑色のTransferがある

途中transferが二手に別れるという意味の分からない状況になったが、とにかく迷わずに進んだ。

ターミナル1への行き方を係員に聞きながら、5分ほど歩くと手荷物検査の機械がある場所に辿り着く。係員は2名しかいなく検査機械は1台しか動いていない。並んでる客は5名ほどなので大丈夫かと思ったが、前のお客さんが検査員と話し込んでいる。するとその人は戻るように指示された。日本人だったので戻る理由を聞くと「アシアナ航空は違う」とのことだった。確かにアシアナ航空はターミナル2だから、単純にこの人たちが間違えたみたいだ。

 

僕はといえば、パスポートを見せるだけで検査してもらえた。

検査を抜けると割と大きなショッピングする場所に辿り着く。どでかすぎてシャトルトレインの乗り場どこ?と焦るも、どでかいサインを見つけた。

荷物検査を終えたあとに広い空間に出る

シャトルトレインのサイン

エスカレーターを降りるとターミナル間を繋ぐシャトルトレイン乗り場に到着。

 

ターミナル2までは次の駅「コンコース駅」で乗り換え。乗り換え時にはパスポートのスキャンが必要。ちょうどターミナル2行きの電車が駅に停まっていたがギリギリで乗れず、駅員に笑われた。僕を見て笑顔になってくれるならお安い御用だ。

コンコース駅で乗換え

5分ほど待つと次の電車が来た。

無事にターミナル2へ到着。階段を登っていくと搭乗ゲートが並ぶ場所に出た。自分の搭乗ゲートへ行くと無事に友人と合流できた。この時の安堵と言ったらたとえようがない。

しばし合流の喜びに浸るも、残る問題がチケットの発券。この問題は実はすぐに解決した。搭乗ゲートにいる係員に言えばその場で紙のチケットを発見してもらえたのだ。

僕らの前に1組の旅行者が手続き中であった。10分くらい待つと僕らの番が回ってきて発見できた。手続きには10分ほどかかったので、あまりギリギリすぎると危ないかもしれない。

チケットが発見できたので、近くで夜ご飯を食べて、歯磨きなど済ませ無事搭乗してヨーロッパへ向かうことができた。

 

(2)帰りのトランジットの実況

―航空機遅延による約1時間のトランジット

帰りについては、ヨーロッパを飛び立つ前に、仁川ー成田間の航空券のオンラインチェックインをすることが出来ていた。

しかし、ヨーロッパから仁川への航空機が大幅に遅延した。定刻では16:25到着のところ、ランディングしたのが17:10。到着後はターミナルまでバスで移動するパターンであったため、飛行機を降りてバスに乗ったのは17:25。ターミナル2のバス降車口には17:30に到着した。

日本への便は18:30発であるため、実質1時間のトランジットに…。猛烈に焦った。

走って頑張った結果、ぎりぎりになることもなく間に合った。

時系列としてはこんな感じた。

17:30 ターミナル2のバス降車口到着

17:40 ターミナル間シャトルトレインのターミナル2駅に到着

17:45 コンコース駅で乗換え

17:50 ターミナル1に到着

18:00 荷物検査終了!

18:07 搭乗ゲート到着

 

1時間でも行けちゃったのだ。

 

2. 別切り航空券で仁川空港トランジットに臨む心得

ということで、心配しすぎたせいもあって、割とあっさりトランジットに成功した。

預け荷物がなければ(大前提!)、上記の方法でトランジットが可能なのだと思う。

最後に、今回の反省を踏まえて、別切り航空券で仁川空港トランジットに臨む心得をまとめておきたい。

 

心得1:飛行機が遅れることを当然のように考慮すべし

振り返れば、行きも帰りも仁川到着の飛行機が遅延し、焦って走ってどうにかなった。

トランジットの時間はできるだけ短くしたいと思うのは当然だけど、安く行くのだから1時間くらい遅れることは見込んでチケットを買うという姿勢が大事だ。時間に余裕があれば空港で美味しい韓国料理を食べればいいのだ!

 

心得2:仁川国際空港は広いけど、標識に従って突き進むべし

仁川国際空港は広い。ターミナル間はシャトルトレインに乗る必要があるから、到着と出発のターミナルを必ず確認することが大事。そして、緑のトランジットの標識を信じてとにかく突き進むと自ずとトランジットできる。分からなければスタッフに聞くと良い。仁川国際空港のスタッフは、たまたまだったかもしれないが、日本語が話せる人が多かった。

 

心得3:最悪、搭乗ゲートのカウンターでチケットは発行できるから焦るべからず

乗り継いだ先のチケットのオンラインチェックインができなくとも、搭乗ゲートにいるスタッフに問い合わせれば発行してもらえる。実は、帰りの便も友人がオンラインチェックインを忘れていたが、搭乗ゲートのカウンターで発行してもらえた(もちろん、買った証拠を示すことは必要だ)。

 

心得4:最新情報はしっかりと調べるべし

最後に、このブログだけを読んで安心しているそこの君!このブログは2024年5月現在の記録である。今あなたがこの記事を読んでいる日には、韓国visaやk-etaなどの条件は変更しているかもしれないし、仁川国際空港が増築しているかもしれない。あらゆる情報をしっかりと集め備え給え!

 

追伸:航空会社によって一度出国させられることも、、

友人は帰りの仁川-大阪間をpeachで購入していたわけだが、トランジットの際には一度出国して再度入国しなければならなかったようだ。航空会社によっては絶対に出国させられる場合もあるみたいなので、要注意。。。

 

3 さいごに

それではご安全に行ってらっしゃい!