ゆるろぐ -Urbanisme Log-

建築、都市を学び、生業とするわたしのことだま。

イギリスろぐ3 〜建築、都市好きが回るロンドン〜

 the London観光

 

ロンドン1日目はthe London観光をすることになった。

ロンドンといえば公共交通だが、この日は公共交通をほとんど使わずに歩いて回った。ルートを思い出してマッピングすると、こんな感じ。

▲赤色が歩き、黒点線が地下鉄。めちゃくちゃ歩いた。

 

ロンドンを知っている人じゃないと、この地図を見てどこを回ったのかなんてわからないと思う。

名所のほとんどを回れる結構良いルートだと思うので、本記事ではダイジェストにお届けして、以降の記事で詳細を書いていくことにする。

特に、建築や都市開発的に熱いところを多めに回っているので、建築に興味ある人は必見!

 

1 Borough Market

歴史ある高架下のマーケット。大空間が気持ちいい。朝ごはん調達可能。

 

2 Southwark Cathedral

ロンドンブリッジの袂にある大聖堂。内部の撮影には、1ポンドの寄付が必要。

 

3 London Bridge

ロンドンの橋(雑な説明)。「ロンドン橋落ちた」の歌で世界的に知られる。有名なタワーブリッジを望むことができる。

 

4 Monument to the Great Fire of London

世界的大火として知られる1666年のロンドン大火後に作られたモニュメント。当時のロンドンは木造家屋が一般的であり、その中で建設された石像の塔。

 

5 Bank of England

行きの機内で「メリーポピンズリターン」を見てよかった。

設計は、ジョン・ソーン。

 

6 Lloyd's of London

イギリスの保険会社ロイズのオフィスビル。デザインの密度に驚かされる。

設計は、リチャード・マイヤー

 

7 One New Change

セントポール大聖堂に隣接する商業施設。セントポール大聖堂へのヴィスタを引き込んだ平面計画。ファサードもカッコいい。

設計は、ジャン・ヌーヴェル。

 

8 St. Paul's Cathedral

かの有名なセントポール大聖堂。

設計は、クリストファー・レン。

 

9 Sir John Soane's Museum

建築家ジョン・ソーンの邸宅が美術館となっている。内部の美術館の数は尋常じゃない。毛深い空間。

 

10 Royal Opera House

オペラハウスの、渡り廊下。

 

11 Covent Garden Market

綺麗な商業施設。コヴェントガーデンは、オペラハウスを含めた地区を指す。

 

12 Trafalgar Square

三越のライオンのモデルがいる広場。地球の歩き方には、ロンドン観光はここから始めるのが良いと記載あり。

 

13 Big Ben

言わずもがなロンドンの目玉。工事中で残念。

 

14 貴族院

工事中のビッグベンにがっかりして、ビックベンの尻尾の位置にある貴族院の塔を見学。

 

15 Westminster Abbey

これまでイギリスの歴史を作ってきた皇室関係者の墓がある寺院。水曜日は普段より安く入れます。

 

16 Buckingham Palace

正面玄関前では、兵隊さんが見れる。

 

17 Cardinal Place

足元が商業施設、上層階はオフィスのコンプレックス。なんとなく六本木を思い起こさせる。

 

18 Oxford Circus

オックスフォードサーカスの交差点。上手く撮影できるスポットを探せず、パノラマで(ひどい)。

 

19 Piccadilly Circus

1番の繁華街!?劇場が多く点在する。イギリスの街にもこんな大画面が!?

 

建築や都市計画を勉強してよかったことは、普通の人よりも目が肥えていることだ。

どんなつまらない街並みも細部まで気になる。建物の外壁の素材やファサードのデザイン、歩道と車道の幅、舗装の変わり目、サインのデザイン、人のアクティビティ、、。

普通の人より、何倍も街の景色を楽しむことができるのだ。

 

今回の記事はここら辺にして、次回から各々書いていく。 

イギリスろぐ2 〜ロンドン地下鉄の路上ミュージシャンの秘密〜

 夜のロンドンは、人通りが多い。

 

イギリスに到着したものの、時間は夜の10時。

そこから、中心部の宿に移動するから、到着は0時を回る見込みだった。

 

空港から市内へは、特急電車か地下鉄(通称、TUBE:チューブ)で行くのが一般的。

今回は安さを求めて地下鉄にした。

ロンドンの地下鉄は、オイスターカードという、日本でいうスイカのようなICカードを使用する必要がある。

 

空港地下鉄駅で、オイスターカードを購入。オイスターカード作成に5ポンドかかる(デポジットなので、使い終わったら返ってくる)。この時同時にお金をチャージする。

 

▲スイカではなく、オイスター

 

JCBカードは、あまり使えないと噂で聞いていたが、オイスターカードの購入では使えました。

 

地下鉄へ乗って、グリーパークで乗り換えロンドンブリッジへ。

▲イギリスの地下鉄はかまぼこ型で、TUBEと呼ばれる。

 

▲グリーンパーク駅まで一本。ここで乗り換え。

初日にして深夜のロンドンに少しビビりながら進む。

 

地下鉄の乗り換え通路では、パフォーマーを発見した。ロンドンでは、床に半円の模様がある場所でのみパフォーマンスが許されているのだとか。

 

▲床に半円の模様が。

 

と、この話題をあっさり終わらそうと思ったが、「ここで調べないとブログ書く意味ないでしょ!」ともう一人の自分に言われたので、調べてみると…、

こんなページに行き着いた!

 

tfl.gov.uk

 

これは、ロンドン地下鉄の公式サイト。

路上で演奏している彼らはBusker(バスカー)と呼ばれ、厳しいオーディションに勝ち抜いた人たちだった。2時間制で地下鉄公認で演奏をしている。チップがそのまま収入になるらしい。

あのEd Sheeranもいたらしい!

 

地上に出ると意外と人がいる。夜のロンドンは、人通りが多い。道端には、路上生活者が寝ている。

そして寒い。5月だが、日本の3月くらいの寒さ。

地下鉄出口から5分ほど歩いて宿に着いた。

宿はここ。

シャワーの出は良い。けど、巨大なホステルなので共用部は狭い。朝食は4ポンド。

www.st-christophers.co.uk

 

となりには、パブのようなものが併設されていて、若者が集まってバンド演奏をしていた。

と思ったら、カラオケをしていた。

 

受付も混み合っていてしばし待つ。

予約は2段ベッドのドミトリーにしたのに、案内されたのは3段ベッドの部屋。

日本時間では、朝の8時なので、完徹したあとの疲れを感じていた。違う部屋にしてなんて言っている気力もなく、シャワーを浴びてすぐに就寝。

 

2段ベッドにしたのに、3段ベッドの部屋へ通されたら、しっかり抗議しましょう!日本人舐められるよ!

 

僕はしなかったので、日本人の皆様に謝ります。

 

青年は3段ベットの一番上で深い眠りについた。 

 

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「このペースで描いてたら絶対終わらない…。」

キーボードをカタカタしながら、青年は静かに思った。

イギリスろぐ1 〜シャルル・ド・ゴールでクラッシュバンディクー〜

 僕たちは、クラッシュバンディクーとともに平成を終えた

 

出発日は4/30(月)。

GW3日目だ。

なぜ3日目なのかといえば、GWに合わせて旅程を組むと航空券がとんでもない値段になるから。遅らせることで、幾分か安くなった。

 

海外旅行といえば、まず、第1にすべきことがある。

そう、出発ターミナル確認。過去に痛い目をみたからこそこれが一番大事。

 

urlog.hatenablog.jp

 

Twitterで見た記事では、羽田と成田を間違えたなんて人もいるくらいだから、確認は大事。

conroe215.hatenablog.com

 

海外旅行に行くには、出国しなければならないのだ。

 

 

 

今回の旅の航空会社は、エールフランス

フランスの航空会社ということで、信頼できる。

成田空港へは、フライトの2時間半前に到着。チェックインは、なんと機械だけで可!

▲この機械でチェックイン。

 

僕はバックパックひとつで来たので、手荷物を預ける必要もなくチェックインの所要時間10分。素晴らしい。

 

パリのシャルルドゴール空港でトランジットして、ヒースロー空港へ向かう。

 

エールフランスの感想を少し。

残念ながらフランスの航空会社のため、機内映画には日本語字幕がなく、日本語吹き替えの映画か、少しだけある邦画を見るしかない。それでも、とても快適な空の旅だった。

 

ちなみに、僕のポリシーのひとつに、「移動中に寝ない」というポリシーがある。移動中に寝たところで疲れは取れないので、どうせなら起きて映画を見たり本を読んだりしたほうが良いと思っている。今回は、ヒースロー空港22時頃着く便なので、なおさら着いてからぐっすり眠れるように起きるようにした。

 

と、ちなんでおいて、1時間程度は寝た。人間、睡魔には勝てない。

 

パリは以前にも来たことあるが、陸路から入って陸路で出たので、シャルルドゴール空港は初めてだった。

ロゴマークかっこいい。

 

トランジットは、5時間30分。

パリ観光できるかもと期待していたが、パリ中心部まで往復2時間30分程度であることを考えると、なかなかに厳しい。

ので、諦めて空港でのんびりすることに。

▲内装は木質で、気持ちいい空間。

 

▲なぜか回転寿司が空港内に。

 

 

やることないなぁ、と思っていたが、なんとシャルルドゴール空港には、PS4が置いてあって、自由に遊べるコーナーがある。

▲ソフトは基本的に体験版だが、30作品以上楽しめる。素晴らしい。

 

そこで目についたのは、クラッシュバンディクー

▲「クラッシュ、お前なのか…!」感動の再会。

 

まさに、僕ら世代にとっては、子供時代にハマったゲームの一つで、僕らも例外なくやっていたゲームだった。

画面を見た瞬間にクラッシュバンディクーの歌が脳内で無限リピートを始める。

www.jp.playstation.com

 

グレー色のプレーステーションで遊んだ「クラッシュバンディクー3」が懐かしい。

クラッシュの回転、りんごを頑張って収集すること、仮面を集めると無敵状態になれることなど、「懐かしい」を何度連発したか。

 

と、この瞬間に日本時間では、平成から令和に変わった。

僕たちは、クラッシュバンディクーとともに平成を終えたのだった。

僕たち世代にとっては平成を振り返るには最適なゲームだった。

 

結局、2時間以上ps4を楽しんだ。途中、サッカーゲームFIFAをやっていると、フランス人の少年が混ざりたいと言ってきたので、一緒になって遊んだ。

少年めちゃくちゃ強い。

しっかり負け(てあげ)た。

 

▲グッバイ、シャルルドゴール空港。

 

あっという間のトランジットの後、無事にロンドンヒースロー空港に到着した。

 

▲英語の国!

 

青年はイギリスに足を踏み入れた。

イギリス旅行に持っていく現金は最小限でいいっていう話

ただちょっと前!

 

ちょっと前にイギリスより無事に帰りました。

 

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▲帰りの空港にて。足袋も問題なし。

 

今回は無事にパスポートが我が身を離れることなく帰ることができました。

  

urlog.hatenablog.jp

 

 

 

旅行中に記録をつけようと思っていたけど、朝から夜遅くまで全力で観光したため結局一度も投稿できず。いや、旅とはそうであるべき(開き直り)。

 

urlog.hatenablog.jp

 

 

普段書くネタもないので、イギリス旅行を振り返ってここに記したいと思う。

 

本題に入る前に、イギリスに行って思ったこと。

キャッシュレス社会が便利ということ。

イギリスに行って感じた日本との1番の違いは、キャッシュレス社会の進み具合。どんなに小さなお店でも観光地のお城や大聖堂でもキャッシュレスで支払いができた。

振り返っても、「キャッシュしか使えません!」という機会なんて2度あったかなー、という感じで、渡航前に両替した1万円分のポンドを無理くり使い切ったという印象だ。

 

もちろん、日本でもキャッシュレス化がどんどん進んでいて、僕自身、交通ICカードオートチャージや、クレジットカード(QUICPay含む)、電子マネーnanaco、LINE payなど)キャッシュを生活の中で使う機会は少なくなっている。(現金を使うのはランチのときくらい。なぜ、ランチをカードで払わせてくれない店が多いのか…?カード払いオッケーにするだけで集客効果があるのでは。)

イギリスはそんな日本を優に超えてきた。

 

日本とイギリスの違いは、カードを使う際に暗証番号を打つあの機械の使い方に現れていると思う。

日本だと、「カードで」と店員に伝えた後に、クレジットカードを店員に渡す。店員はカードを機械に挿して暗証番号を打つときに機械をぼくに差し出す。

一方でイギリスは、「カードで」と店員に伝えると、あの機械を渡される。自分でカードを差し込んで暗証番号を打ち決済が完了すると機械を店員に返す。

日本ではカードをやり取りするけど、イギリスではカードを店員に一度も渡さずに、機械をやり取りする。ちょっとした違いだけど、カードの扱い方に考え方の大きな違いを感じた。

 

キャッシュレス以外にも不便なことは少なくて、身の危険もほとんどなく、快適な旅行だった。

 

おーっと、簡単に今回の旅程を紹介すると、

7泊9日の旅で、3日ロンドン、2日エディンバラ、1日マンチェスターという感じで点々と移動した。

航空券が高すぎたので、宿はドミトリー、移動はLCCだったり夜行バスだったりと学生のような旅行だった。

 

それでは、イギリスろぐはじまりはじまり。

 

少しでも長く平成に留まる方法

気持ち的には、みんなより長く平成に生きる!

 

ここ最近は、聞き飽きるほどに「平成最後の〇〇」を耳にしてきたが、とうとう平成が終わる。

まあ、耳にするだけでなく、自分の口からも何度となく出たのだが。

 

よくよく考えると、自分は25歳なので、人生のちょうど四半世紀が平成だったことになる。人生100年時代なら、1/4の節目だ。

 

将来、改元の瞬間何をやっていたかと聞かれれば、「令和が来ることから必死で逃げたんだ」って答えると思う。

どういうことかといえば、今は例によって成田空港にいる。このブログを久々に投稿する時はたいてい空港にいるか、空を飛んでいる時だ。

これからロンドンに向かう。太陽が少しでも長く空に浮かんでいられる国へ。

 

そんなことを一緒に行く友人と話していると、そもそも平成とか令和とかは日本だけの話だから、日本を抜け出すという意味では、日本にいる人よりも早く平成とおさらばなのではと指摘された。

 

ただ、気持ち的には、日本にいるみんなより長く平成に生きる!こととなる。

 

インド以来、年末年始のハワイに次ぐ2度目の海外。もちろん油断せずに無事に帰ることが目標だ。

驕らず謙虚に。

 

個人的なささやかな挑戦として、今回は足袋を履いてきた。

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足袋で旅をする。

 

足袋で旅をするのだ。

 

大事だから2回言った。

 

去年の秋に、大学時代の友人が住んでいる地域での祭に参加する時に買ったもの。せっかく足袋を買うということで、ネットサーフィンの末、おしゃれ足袋を発見した。

sousouというブランドだ。

www.sousou.co.jp

 

 

足袋は歩きやすいらしい。ロンドンの石畳みの感覚を足裏でしっかり感じてきたい。

 

それでは、平成最後の旅にして、平成最後のロンドン、なによりEU離脱前はこれが最後になるだろうロンドンへ。

 

旅の記録つけるぞ。

 

 

春の色は。

これほどまでに世界がピンク色に染まる季節は春以外にはない。


今年も春がやってきた。

春の訪れは美しいピンク色の桜の花が咲く前に、赤く染まる鼻が教えてくれる。

ここ数年ぼくの体内の花粉ダムはとうとう許容量を超え、決壊が始まっていた。それでもまだ下流の村に被害が出るほどではなくなんとか凌いでいたが、今年はもう負けを認めざるをえない。25年目にして僕は負けたのだ。

 


花粉の被害はあるけれども、春は良い季節だ。

暗く寒い冬を耐えて迎える春の心地は本当に気持ち良い。

見えてる世界の色が暖色に変わる。日差しの色の橙が少し濃くなったように感じる。そして、花が咲く。なかでも桜、世界はピンク色に染まる。よくよく考えると、これほどまでに世界がピンク色に染まる季節は春以外にはない。

 


春は、出会いと別れの季節でもある。これまでのことが終わり、これからのことが始まる。

 


去年の僕は、学生が終わり社会人になった。そして社会人1年目が終わる。新入社員じゃなくなるのだ。

 


出張が多い仕事柄。今日も福岡への出張を終えた帰り。いつものように博多ラーメンを食べ、空港へ向かった。

少しだけ、都市計画分野の専門にもつながる話だが、なんと今日は福岡空港が地下鉄出口から直結オープンした日だ。

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「直結?福岡空港も地下鉄も新しいものじゃないぞ。」なんて声が聞こえてきそうだが、その通り。ただ、福岡空港は来週4月より民間事業者が運営をすることになっている。これをニュースでは民営化というが、厳密には民営化ではない。

国は所有権を持ち続け、「運営権」を民間に売ったのである。つまり、完全に民間のものになるわけではない。運営を全面的に民間に任せることになるが、国は全ての権利を放棄したわけじゃない。ある程度のコントロールをすることは可能だ。これは税金で運営していた空港は、国がコストを負担する必要がなくなり、民間が運営してそこをある種ショッピングモール的にして収益を得ながら維持管理運営費を負担することとなる。官民Win-Winとなる構造だ。

 


と、退屈な話になったかもしれないが、そんなことを言いたいわけじゃない。地下鉄直結出口オープンの感動を共有したいだけだ。

というのも、この1年間出張で何度も福岡空港を使っており、ずっと工事をしていて正直使いにくかった。工事のためにある区域が封鎖されて動線が遠回りになっていたり、地下鉄駅に行くのに一度空港の外を歩かされたりという具合だったのだ。ただ一方で、毎度来るたびに少しずつ良くなる空港を見るのは、雛鳥を見守る親鳥の心境で、毎回楽しみだった。

さらに、今回の出張は1泊なので、行きに福岡空港に着いた時は地下鉄の直結部分にまだ仮囲いがされていて、帰りになって完成しているというタイミングも影響した。まさにファーストデイという特別感があった。

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という、高揚感の勢いでいまブログを書いている。後から振り返ったらこんなことかとなりそうだが。

 


九州は、大自然と大インフラの地域だと思う。飛行機、新幹線、フェリー、高速道路、全てがしっかり整備されている。もちろん大自然もある。コンパクトな都市と手を伸ばせば触れる距離にある自然。この人工と自然のバランスが最適であること、それが九州の魅力かもしれない。

 


さて、春は出会いと別れの季節と書いたが、春は異動の季節だ。仕事で関わっている行政職員からは、他の部署への異動が決まったことを卒なく知らされる。行政にとっては異動は世の常であり、なんだか不思議な仕組みだなと思う。

 


年度が変わると、人も空港も変わる。新しくなった空港で、インフォメーションにどこへ行けばいいかを問い合わせている人を横目で見ながら、サインを頼りに出発ゲートへ向かう。心なしかいつもよりたくさんの人がいる。荷物検査場もまた例に違わず混んでいた。どの列に並べば一番早いかを見極めようと辺りを眺める。4人組の若い男子が視界に入る。1人を3人が見送りに来ているよう。見送る側のうちの1人は顔を腫らして涙目になっていた。

「頑張るよ。」

「忘れんなよ。」

そうか、きっと東京かどこかの大学に入るために上京する高校生だと想像する。

 


春は青い。若さもまた青い。今日乗り込むANAの機体は新型で、いつもより青が深い。春は希望に想像させられる。そんなワクワク感で、飛行機にてスマホ片手に駄文を書き連ねている。はて、春はピンク色に染まるのだから、青いは矛盾か。顔を上げるとCAの制服はピンク色。

 


平成最後の春が始まっている。1日1日を大切に噛み締めて過ごしたい。

変わる時って一瞬。

 昨日と同じスーパーには二度と戻らないという現実がなんだか悲しかった

 

3月も残すところ10日間。

今日もまた街中には、晴れ着姿の若者を多く見かけた。大学の卒業式だろう。

僕はといえば、業界的に3月締めの仕事が多く、いわゆる"繁忙期"というやつのど真ん中にいた。

ここで重要なのは、「いる」ではなくて「いた」としていることだ。

会社に入って初めての繁忙期は、そこそこに忙しくて、自分の仕事の終わりを見据えることができずに、ただただ上司の様子を伺いながら一緒に働いていた。「絶対無理、どうやってこの複数の案件を終わらせるのだろう」なんて疑問に思うくらいには、どうしようもなかったけど、終わってみればちゃんと終わる。それは、いままでの人生と同じで、これからの人生もきっとそう。振り返ってみれば、全部ちゃんと終わるのだ。

すべてが終わったのは、つい昨日で、その最後の仕事を片付けた瞬間に手元の仕事は無くなっていた。がむしゃらにやっていたからか、まさか3月中に仕事がなくなるなんて思ってもいなかったので、それに気づいた僕は素っ頓狂な顔をしていたに違いない。

仕事がない分、幾分早く帰れて、その反動で映画まで見にいく始末。フレディ・マーキュリーは最高だった。

 

今日もまたほとんど仕事がなく、メールの読み込みボタンをひたすらにクリックし続けるくらいしかやることはなかった。

 

こうして定時とともに会社をあがって、晩御飯の買い物のためいつものスーパーに寄る。食材をカゴに入れてレジに向かうと、いつものレジコーナーと同じようで何かが違う違和感を覚える。そこには、電話ボックスほどの大きさの白い機械が複数台置いてある。天井から吊るされているセルフレジというサインが目に入る。セルフレジ自体は、ここ数年都内のスーパーで見かけることもあって、そこまで大きな驚きはない。ただ、これが1日で設置されたことに背筋を少しだけ冷たくするような驚きがあった。

このスーパーは、白い機械がない頃のスーパーには、昨日と同じスーパーには二度と戻らないという現実がなんだか悲しかった。

 

都内では数年前から電車のホームに、落下防止用の安全策が結構な勢いで整備されてきている。この工事に携わっている先輩の話では、安全策の設置は一夜にして行うらしい(地下鉄は電車が走っていない時間帯しか工事ができないから、終電から始電までの間の夜中に工事が行われる)。その日の夜のホームには、ホームを埋め尽くすほどの数の作業員が入り、一気に設置するという。

 

僕たちは過去を振り返る時に、世界が新しい局面に変化していくスピードは、じっくりもしくはじわじわと、ゆっくり変化すると認識しがちだ。それは、過去を振り返るときに、自分の一生では到底経験することができないほどの大きな時間の流れを、「今」という視点場から俯瞰するからだ。というよりも、そうすることしかできない。「人類は狩猟採集民族から時間をかけて農耕民族へ変化した」とか、「戦争は経済状況や時代の趨勢からじわじわと市民生活に忍び込み、始まっていく」と。ただ、その歴史の中の微小な一断面の一個人の視点に立てば、変わる時はあっけないほどの一瞬なのかもしれない。

 

もう戻れないところまできて、変わったことを認識するなんてことは決してなくて、変わったことは認識していて、あるところまで来てそれが劇的な変化をもたらしたことや、判断そのものの正否を思い知るのだろう。

 

誰かが決断して、誰かが実行して、ものごとは始まる。

 

昨日なかったセルフレジのように、昨日なかった安全策のように、今日なかったものが明日はあるかもしれない。

 

変化の早い時代だからこそ、目の前で起きることをネガティブに捉え過ぎることなく、ポジティブに捉え過ぎることなく、自分の頭で考えて行動していくことはより一層重要になっていると思う。

今に生きることの大切さとはそういうことなのかもしれない。

 

※写真は本文の内容と関係ありません。