ゆるろぐ -Urbanisme Log-

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都市生活屋のブログ

今年出くわしたもの/2022を振り返る

どうも。

ご無沙汰してます。

 

2022年も気づけば、あと数日…。

この季節、毎度思う。

「一年は短い」、と(もはや、野暮)。

 

今年も日々の生活の中で、記事を書きたいと思うことは多々あったものの、ブログ編集画面に行き着くことはなく、とうとうここに辿り着いたときには年末というありさ

 

ここ2年ほど、年末にその年を振り返る記事を書いてきた。誰のために書いているわけでもなく、振り返りたい欲に任せて書いてきたけど、今読み返すとなかなか読み応えもあって、悪くない。

2020年は、買ってよかったもの。

2021年は、失ってしまったもの。

urlog.hatenablog.jp

 

urlog.hatenablog.jp

 

2022年といえば、サッカーW杯の盛り上がりが印象に残る。あの熱さはやっぱり異次元で、四年に一度しかやってこないからこそあそこまで盛り上がるのかもしれない。

今年の自分を振り返ってみると、年に一度のイベントに出くわす体験が多かったように思う。

ということで、2022年の振り返りは「今年出くわしたもの」という切り口で書いてみよう。

いざ書かん!

目次

 

3月/【10年ぶり】思い出の建築との再会

3月に大学時代の友人と5人で房総半島にドライブで行く弾丸旅行をした。

当日の朝、レンタカーを予約しただけの状態で集合して行き先を決めるという、弾丸旅行と呼ばれる範疇の中でもかなりレベルの高い(?)方であった。

そんな旅行で訪れたのは、房総半島の中央に位置する大多喜町の町役場。

ただの古い役場にしか見えないのだけれども、この建築は大学の先輩にあたる今井兼次という建築家が設計した役場。

そして、建築学科1年生の時にひたすら建築をトレースする製図の授業で取り上げられた建築なのだ。

立面図や矩計図をひたすらトレースし続け身体に寸法感覚を叩き込んだ。ピロティのうねるような梁や、花壇と一体となる躯体、謎のオブジェと塔、はめ殺し窓(窓の種類について知識のない学生にとっては衝撃的な名前に感じたのも懐かしい)など、休みの日も製図室に通って書いた建築を10年ぶりに間近で見ることができた。

10年の月日が経ったけれど、身体は意外と覚えていて、ノスタルジーに浸るとともに、初心に帰る僕ら。

ちょうど転職して一から頑張ろうとする僕にとっては、とってもナイスなタイミングでの遭遇。

春の陽気とそよ風が心地よい季節だった。

大多喜町役場の立面。プロポーションが美しい

ピロティのうねる梁と大きくなった人たち

4月/【1月に一度】西荻窪に現れた呑兵衛天国

徐々に新たな生活リズムが整ってきた春先、前々職の会社の同期と飲むことに。高円寺に住む彼と、お互いに踏み入れたことのなかった西荻窪で飲んでみることにした。

店を見つけようと適当に歩き始めて、我々は遭遇してしまったのだ。西荻の狭い路地に昼間から机を出して酒を飲む天国のような光景に。

僕らの目に飛び込んできた光景

毎月第三日曜日の昼間から夜にかけて、路地沿いのお店が協力して、路地に机を出して呑めるようにしたイベント。

料理やお酒はどのお店からも買っていい横丁スタイル。インド料理、韓国料理、沖縄料理にタイ料理などなど。アジアが詰まった横丁のステキなひと時。

結果的に、今年は4回ほど通った。会社の同期の輪を広げたり、大学の友人を呼んでみたり。

青空の下、日曜の昼、狭い路地で、ビール。

最高にロックな空間が東京にはまだまだ眠っているんだろうな〜。

酒しか信じない。

5月/【7年に一度】長野善光寺、真夜中の御開帳

今年も人生の目標に掲げている百名山制覇に向けて、6座を登ることができた。

今年最初の百名山は、ゴールデンウィークに登った、霧ヶ峰と美ヶ原。登山というよりはハイキングなので、万人におすすめしたい。

霧ヶ峰からアルプスを望む。奥にはひょっこり富士山。

さて、せっかく長野まで来たので、長野に住む大学時代の友人と会い、長野を案内してもらった。

知らなかったことをやや恥じるべきかもしれないが、今年はちょうど長野善光寺ご開帳の年だった。善光寺のご開帳は七年に一度行われる。実は昨年2021年がその年に当たるのだったが、コロナのせいで延期となり、2022年になったのだ。

回向柱(えこうばしら)という柱が本堂の前に立てられ、本堂の奥の阿弥陀如来の右手と回向柱は糸で結ばれる。つまり、回向柱を触ることは縁起が良いということとなる。

松本から始電で長野に向かったのに、善光寺に着く頃には、回向柱に長蛇の列が。友人曰く、長野中からやってくるし、日本中からやってくるらしい。

善光寺の手前に立つ高さ10mの回向柱

この混雑する様を見て、回向柱に触ることは早々に諦めた。

が、お昼に入ったお蕎麦屋さんで、店員さんからとある耳寄り情報が入った。

「夜中に行けば並ばずに触れるよ」

やや半信半疑ながら、そういうこともあるんだという程度で、午後も観光を続け、夜は飲みふかした。酔ったついでに、ふと回向柱寄ってみよう、という流れになって善光寺へ向かう。

参道は昼間と打って変わって真っ暗闇。本殿に近づくと、参道は赤い光に照らされて不気味に光っている。境内には、4.5人の人影。回向柱はそのままの姿で立ち尽くしていた。

赤い光が不気味な参道

そして、本当に回向柱に触ることができた。

ひんやりとした初夏の夜の散歩で、酔いが少し冷めてきて、見上げる回向柱の背景には満点の星が輝いていた。

昼間と同じ姿で立ち尽くす回向柱

5月/【30周年】ついに「生」Mr.Childrenを浴びる

母親の影響で、小学生の頃からミスチルを聞いて育った。

中学校の帰り道、ミスチル好きの友達と「フェイク」のシングルを買って、翌日にはb面の「君が好き」を教室で熱唱するくらいにはミスチルが好きだった。

2GBのiPod miniに入れる曲は目まぐるしく変わるけど、ミスチルだけは常に入っていた。音楽を聴く=ミスチルを聴くという生活がおよそ20年は続いていた。

2022年は、Mr.Childrenデビュー30周年の年。

東京ドームの記念ライブのチケットが手に入った。僕にとっては初めてのMr.Childrenだった。

登場した瞬間に涙が溢れ、あっという間に夢のような3時間が終わってしまった。

ライブの中でも、特に桜井さんが強く想いを語っていた曲「any」は僕の胸に強く響いた。

今僕のいる場所が 探してたのと違っても

間違いじゃない いつも答えはひとつじゃない

何度も手を加えた 汚れた自画像に ほら

また12色の心で好きな背景を描き足してく

彼らの姿を、声を心に焼き付けて、生きるエンジンは満タンになった。

2022.05.11 東京ドーム

7月/【4年ぶり】シンガポールの友人との再会

学生時代、建築の設計コンペで知り合ったシンガポール人の友人が、日本の大学の博士課程に進学することとなり日本にやってきた。

彼らに東京の街を案内したり、逆にシンガポール料理のお店を紹介してもらったりと、定期的に会うようになった。

日本に住んでないからこその視点にハッとさせられたり、シンガポールと日本の住宅事情とか文化の違いとかを話すだけで色んな気づきがあって面白い。

会うたびに英語頑張ろうと思うけど、最近は彼らの日本語が上達して、日本語で話を聞いてくれるまでになってきてしまった笑

2023は英語の勉強しよう(毎度思う)。

丸の内、神保町、築地など東京を再発見するまちあるき

11月/【4年に一度】サッカーW杯

皆さんの記憶にも新しいだろう、W杯。

僕といえば、日本代表戦は全て友達と集まって観た。夜な夜な友人宅に集まって、観戦して興奮して仮眠して寝不足で出社した日々は、青春の延長と言っても過言でない。「本当に何やってんだろう」と思いつつも「4年に一度だしな」という思いの方が強く、やっぱり集まってみると楽しさも倍増した。

今大会はabemaが無料配信をしていたおかげもあり、日本が敗退したベスト8以降もほぼ全試合を視聴できた初めての大会となった。

勝戦は、もう素晴らしすぎた。最高の試合を本当にありがとうと伝えたい。

そして今大会の盛り上がりを支えたのは、本田圭佑の解説だったと思う。連日Twitterでバズっていた。

僕が大学生の頃にテレビで見た本田圭佑のプロフェッショナルが忘れられない。どんなに不利な状況に陥っても、常にポジティブに自分と戦う姿には強い刺激をもらった。改めて、本田圭佑人間力を思い知るとともに、自分も頑張ろうという勇気をもらえた。

僕の好きな本田圭佑の言葉を書いておく。2023年は本田圭佑の言葉を燃料に走り出してみたい。

人って誰しもが、上手くいかなかったときとかに、ちょっと疑うと思うんですね。そのときに、いかに自分を信じることができるか。

11月/【48年に一度】飯田橋ギンレイホール閉館

W杯が盛り上がり始めた裏で、僕にとって悲しい出来事が起きた。

飯田橋ギンレイホールの閉館だ。建物の老朽化のため、立ち退きを余儀なくされ閉館となった。名目上は休館だが、再開に向けては具体的な時期は公表されていない。

社会人になって飯田橋で住み始めてからと、仙台に転勤した期間を経て東京に戻ってから通いつめたギンレイホール

年間52本の映画。テーマに沿った2本立ての厳選された上映作品は、僕を見たことのない世界へ連れて行ってくれた。

そんなステキな映画館が僕の日常から無くなってしまうのは悲しいけれど、再開を信じて待ちたい。

ありがとう、ギンレイホール

まとめ

一度書き始めると意外にも手が止まらず、たくさん書いてしまったけれど、2022年も色んなことが起きていたことが分かったので、安心して2022年を終えようと思う。

さて、2023年はどんなことに出くわすのだろう。

自分を信じてコツコツ積み重ねていきたい。

それでは、みなさま良いお年を!