「就活」って誰も得しないシステムじゃない?
今年もまた、ベージュ色のトレンチコートにポニーテール、黒いパンツに黒いカバンの量産系就活女子がまちに出現し始めている。
まるでポケモンGOの「コミュニティ・デイ」で大量発生するポケモンのように。
↑ウリムーの密度!
実は、今年からポケモンGOを再開した。
アプリとしてリリースされて盛り上がっていた頃、すぐさまインストールしたものの一カ月も経たずやめてしまったけど、ポケモンGOをやり続けてきた従兄の影響で再開して見た。
これが意外と面白くて、順調に続いている。
と、話が横道にそれた。
就活に話を戻そう。
僕は今年社会人になったばかりではあるものの、後輩からいわゆるOB訪問をさせてほしいと連絡を受けて、対応している。つまり、企業側の人間として就活に一部関わっている。
正直、就活にはいい思い出はない。
理系だったから、2桁以上のたくさんの会社を受けて疲れきった、という思い出はないけど、嘘をつくことを前提としたやりとりや、就活マナーなど厄介なことが多い。そして、人間、落とされれば凹む。
何より、就活は面接というものにいかに慣れるかというのが勝負どころだが、就活初期段階ではほとんどうまくしゃべることができずに苦戦した。
そもそも面接で人を選ぶ、というシステム自体意味不明なわけで、初めて会った人を5分かそこらで判定するというのも意味わからん。
もちろん、ある程度の人間性はわかるかもしれないし、面接こそ人を選ぶすばらしい方法だとかいう人もいるかもしれないが、最適なのかと疑問だらけ。
ただ、就活を終えて2年ほど経って、フラットに見た時に「就活のシステム」は企業と学生のどちらか一方が極端に不利なのではなく、両者ともに不利であることが見えてきた。
就活というのは、受ける学生が不利な立場と思いがちだが、意外と企業側も不利な状況にいる。
面接を受ける学生は、試験がある場合もあるが、基本的には面接で合否を判断される。一方的に質問され、それに受け答えをする短時間ですべてが決まる。合否の判断などは不明である。
一方で、学生は基本的に嘘をつき放題である。どの企業に対しても「第一志望」だと伝え、思ってもいないことを考えて伝える。まあ受かるためにはこうするしかないということだが。
さらに、学生は内々定を複数持つことが可能である。
次に企業側。
企業は、学生の裏返しだが、学生を決定する権利を持つ。
一方で、学生は嘘をついている可能性があるというリスクがある。
さらに、内々定を取り消すことは基本的にはできない(会社の評判上できない)ので、学生をストックすることは無理で、内々定を出しても後々断られる可能性がある。断られることを見越してたくさん内々定を出せば良いというが、仮に全員が入社することになってしまった場合大変なことになる。
つまり、両者ともに、この人にきてほしい/この会社に入りたいと思っても、それを邪魔する要因があって叶わないことが起こりやすい。
わかりやすい要因としては、内定を何十個も持っているような学生だ。このような学生がいると内々定の需要と供給のバランスが崩れる。
お互いに身を削っているのに、なぜか最適解ではないけどそんなものが成り立っているシステムなのだ。
と、まとめたようで、まとまっていないような気もするけど、今の就活のシステムも来年からとうとう見直されるという。
さて、筆者から就活生に簡単なエールを送ろうと思う。
それは、面接の”攻略法”だ。面接が特になる絶対的方法3つを教えてあげよう。
・面接を受ける。
・面接での受け答えを振り返って記録する。
・反省して、次に備える。
ただただ、この3つを行っていれば、基本的に面接なんて誰でもうまくなる。
「当たり前すぎる」という声が聞こえてきそうだけど、簡単な攻略法なんてない。
ちなみに、面接を担当している知り合いのおじさんに、面接での決め手を聞いてみたけど、「ピンと来るか、来ないか、だな」と言っていたので、面接なんてそんなもんなのだ。
受かった、落ちたで一喜一憂する必要は全くなくて、落ちた場合はただただ相性が合わなかったということで、受かったやつのほうが優れているなんてこともない。
ということで、就活というものに久々に関わって、やっぱり意味わからん仕組みだなと思ったことを雑に書きました。