インドろぐ16 〜早朝のガンガーで仰ぐ日の出〜
バラナシの空の色は。
プージャに感動した夜の翌朝、早くに目が覚めた。
朝5:30くらいだった。
今日が2泊3日のバラナシ最終日だから、早朝のガンガーを散歩したいと思っていた。
着替えと準備を済ませ、部屋を出ると、オーナーの方がいて、散歩に行ってくることを言うと、「ちょうどよかった」と言われる。
昨晩から泊まっている女子大生3人組がボートに乗ってガンガーから日の出を見るツアーに行くらしく、それに一緒に行けばいいと提案してくれた。
ちょうどよいと思ってそうすることにした。
他にも、ちょうど起きてきた男子大学生2名も加わり、6人で行くことになった。
にぎやかな団体だ。
久々の団体行動、ちょっぴり嬉しいのが一人旅の本音だ。
オーナーさんからは、まだ具合が悪いでしょうということで、毛布を一枚もたせてもらった。
朝のバラナシは、適温だ。
涼しい、というよりは少し肌寒いくらいだが、過ごしやすい。
↑昨晩プージャを見たダシャーシュワメード・ガート
日の出まではあと15分くらいの時間だから、空は明るい。
ちょうど、対岸から日が昇る。
↑船着場
↑横に目をやると、沐浴する人たちがたくさんいる。
↑観光客を乗せたボードがたくさんいる。
↑乗り込む船はこんな船。
↑漕ぎ出すと、まもなく日が昇りはじめた。
↑とても美しい。
↑聖なる地の日の出だ。
↑空の色のグラデーションが美しい。
川岸に目をやると、建物がそり立つ。
ガートには、場所ごとに様々な活動が行われている。
沐浴、洗濯、脱水、火葬など…。
↑こちらは洗濯場となっている。
奥ではシーツやズボンが干されている。
こんな汚い川で洗濯とは……と思ってしまう。
↑太陽はどんどん昇ってくる。
↑ボートを漕いでくれてる青年。
チャイを頼んだため、岸で休憩中だ。
↑一応掃除のおじさんがいる。
これは幻なんじゃないかと思うくらいには、ガンガーにはゴミがたくさん浮いている。
僕は腹の調子が悪いので、もちろんチャイは頼まなかった。
チャイを飲んで、また出発。
↑沐浴する人がたくさんいる場所。
黄色の建物は南インドからの巡礼者が多い場所らしい。南インドの色。
↑階段の中に、オレンジ色の祠がある。あそこに神様がいる。
↑そして、火葬場が見えてきた。
24時間稼働している。
全国から骨を持ってここを目指してやってくる。
↑ガンガー全景。日の出を仰ぐ側の岸にしか建物はない。
↑対岸に到着。少し降りてみる。
↑対岸は白くて細かい砂場になっている。
テントのような囲いは、着替える場所だ。
着替えたら、ガンガーに入り沐浴をする。
ガンガーは急に深くなるので、海水浴場みたいに安全のため囲いが設けられている。
↑もはや砂漠。
↑女性は服を着たまま入る。
↑しばらくぼーっとしていると、馬に乗った子供が近づいてくる。
↑かっこいい。まだまだ子供だけど、インドには働かないといけない人がたくさんいる。この子は、馬に乗せてあげることでお金を稼ぐ。
↑同行していた男子大学生が馬に乗った。
ベストショットかもしれない。
もちろん僕は乗らない。
乗ったら、振動でお尻の穴からいろいろなものがでてきてしまう。
もう辛い思いはしたくない。ただそれだけ。
そして、またボートに乗って、対岸に帰る。
↑ずいぶん明るくなった。
↑気持ちよさそうに水面に浮かぶ人。
↑沐浴する人
↑朝だ。
↑この像は、ホーリーの時に燃やすらしい。
↑日本では、河川は閉じられた都市施設であって、乏しい関係性しかない。海外にくると、河川を使いこなして、豊かな活動がたくさん行われている。もちろん水害の脅威というものを忘れてはならないけど、人が使いこなす河川というのはやはりいい。
↑犬も日向ぼっこ
↑その後、まちなかにいく。
そろそろお腹も限界だけど、やはり街歩きは楽しい。
↑美味しいと有名なパン屋さん?に来た。
黄色い服の男の子が焼いているのが、そのパン。
↑バターと砂糖が入った甘いパン。
確かに美味しい。
けど、半分しか食べることができず、同行していた男子大学生にあげた。
と、ここで、パン屋の黄色の服の男の子が色粉を持ってきた。
ホーリーをやろう、ということだ。
ホーリーとはなんぞや?という方は、この記事を見て欲しい。
念のために説明をすると、3月初めに行われるヒンドゥー教の祭りだ。
ヒンドゥー教のカーストが、その日限りは関係なくなり、色粉を塗り合う祭りだ。
リア充の遊びである”Color me rad”はこれをベースにしたイベントなのかもしれないと思った。
パン屋の少年は、色粉を塗り会おうといって、僕たち6人と少年で塗りあった。
結構楽しい。
そんなことをした後、店を後にしてまたガートに戻る途中に、もっとホーリーをやろうとなり、色粉を購入。
ガートで、6人で塗りあった。
ここに来て、青春みたいなことをしている自分は、客観的におかしかった。
人生とは不思議だ。
そんな色塗りを楽しんでいると、周りのインド人が寄ってきて、俺にも塗ってと行ってきたり、大きな一眼レフを構えた観光客にピン写を撮ってもらったり。
僕はインド人じゃないんだけどね。
はしゃぎすぎて、病み上がりの体にはきつかったけど、いい思い出になった。
ゲストハウスに戻って、カラフルな僕たちを見たオーナーさんもびっくり。
まだホーリーは2日後だ。
記念撮影をして、部屋に戻り、シャワーを浴びた。
チェックアウトは午前中のはずだけど、まだまだ体調が回復しない僕に、「電車の時間までゆっくり部屋で休んでていいよ」と言ってくれた。
本当にこのゲストハウスにしてよかった。
感謝しかない。
ただ、18時の電車の時間までゆっくりしているのではなく、今日はポリスレポート(追跡証明書)を取りに行く予定だ。
大事なミッションだ。
午前中は忙しいみたいなので、午後に行くことになった。
それまで、ゲストハウスの屋上に上がってみたり、部屋でゴロゴロしたりして時間を潰した。
↑ゲストハウス屋上からの眺め
猿も見えた。
午後になり、青年はとうとう再び警察署へ向かうのである。