ゆるろぐ -Urbanisme Log-

建築、都市を学び、生業とするわたしのことだま。

インドろぐ10 〜インドの特急列車は、あなたが思うよりたくさん、食事が出てくるよ〜

 配膳の男は、天使か悪魔か……。

 

 

さて、10分遅れでやってきた列車に乗り込む。

帰りの列車の席は、CCクラス。

これは、次のブログによれば、短い区間の高級クラスの席であるらしい(今しがた調べて分かった)。

freestyle-traveler.com

 

行きは5時間だったが、帰りは3時間でニューデリーに戻る。

つまり、行きよりもランクの高い列車のようだ。

全体的に緑色の車内。

1席ごとに1本の水の入ったペットボトルが備え付けられている。

エアコンもあって快適だ。

 

↑みんな一斉に乗り込むから、席に着くまでは騒がしい。

 

事前に、この特急について書いたブログを確認したところ、

「軽食が出たから、夜ご飯を食べ忘れていた私には、腹の足しになって良かった」

的なことが書いてあったので、軽食が出るんだなくらいの理解をしていた。

別に、腹一杯になんなくても、この後夜行列車に乗るのだからいいだろう、そんな風に構えていた。

 

すると、ブログの通り、発車して30分後には、軽食の配膳が始まった。

 

↑奥の防止をかぶった男性が食事を配る。

 

↑まずやってきたのは、マンゴージュース。

↑直後にいろいろやってきた。

サンドイッチと、カレーをはさんだ揚げパン的なやつ、スナック菓子、乾いたアーモンドのケーキ的なやつ

↑そして、自分で作るチャイセット。

赤い容器にお湯が入っていて、コップにティーパックを溶かして、砂糖を入れてチャイを作る。

実は、インドに来てから今までチャイを飲んでいなかった。

初チャイが自作という、正解のわからない世界になってしまった。

まあ、美味しかった。

 

正直。軽食の割には、とても満足な量と質であった。

僕にとって、この配膳係の男が天使に見えるくらいには、満足していた。

 

ここから少し時間が空く。

30分ほどだろうか。

 

↑次なるメニュー、トマトスープがやってきた。

トマトスープと、棒状のスナックだ。棒状のスナックはマーガリンにつけて食べる感じだ。

 

まあ、美味しい。

 

ただ、正直、もうお腹いっぱいだ。

軽食かと思いきや、結構出てくるではないか。

なんなんだ、事前に見たブログの内容は過少評価ではないか。

 

そんなことを思っていた。

 

が、これはまだ始まりに過ぎなかった。

 

↑やつはやってきた。

この時点で、彼はもう天使には見えない。悪魔の手先にしか見えない。

どどん

面白いのは、断ることも可能であるということだ。というか、結構多くのインド人は断っていた。

配膳は、彼が持てるある程度の量のお盆を配り、それが無くなると、厨房に戻り、またお盆を持てるだけ持って配るというスタイルで、なんどもやつは配っては取りに帰るということを繰り返す。

食事を断るインド人がいる、ということを書いたが、多くの人が、1回目は断っても、2回目に配りに来るタイミングで、食事をもらうということをしていた。

隣の人が食べているのを見て欲しくなったのだろうか。

 

とうとう、僕の前にやってきた。

正直、もう食えない。

食いたくない。

ここで、欲張りなリトル僕が僕に囁く。

「せっかく、インドに来たんだから、全部食おう。後悔するぞ。」

 

本当の悪魔は往往にして自分の中に潜んでいる。

 

インドが教えてくれた教訓である。

 

↑出てきたのは、チャパティ、白米、カレー2種類。

写真を見るだけで吐き気がする。

 

正直、この時点の僕には全然美味しいと思わなかった。

 

というか、カレーのうち一種類は、非常に不味かった…。

が、それ以外のメニューは完食。

よく頑張った。

 

↑やつはやってくる。

止めようのない事実は、人を絶望に陥れる。

 

僕は、試されている。

これは、インドで生きていくために、避けては通れないイニシエーションであろうか。

 

僕は覚悟を決めた……。

 

↑や、やられた。

まさかのバニラアイス。インドでよく見かけるAmulのアイス。

これは、罠か。

 

試練は終わっていた。

僕は、最後のアイスを舌の上にいつまでも置いておきたい気持ちを抑えて、ばくばくと食べた。

数々の試練を終えて、傷ついた僕の胃を、バニラアイスが包み込んだ。

 

その後、しばらくして、列車はニューデリー駅に到着した。

 

(完)

 

 

 

 

 

ではない。

 

ここから、乗り換えというミッションが始まる。

 

これからの僕の旅程は、ガンガー(ガンジス川)で有名な、ヒンズー教の聖地バラナシ/Varanasiへ夜行列車で向かう。

Varanasiへの夜行列車は本数が少ないらしく、Varanasiから少し離れたムガルサラーイ駅への夜行列車であれば、本数が多いと事前の調べで判明していたので、僕はムガルサラーイ駅行きの夜行列車を利用する。

 

この夜行列車、発着駅がニューデリー駅ではない。

 

チャンディーガルから帰った足で夜行列車に乗るとなると、乗り換え時間の関係上ニューデリー駅発の電車では間に合わないため、深夜にデリー駅を出る列車を購入した。

 

デリー駅とニューデリー駅は異なる。

 

デリー駅は、ニューデリー駅との混乱を避けるため、オールドデリー駅とも呼ばれ、ニュデリー駅の北にある。

 

つまり、ニューデリー駅に帰ってきた今、デリー駅へ向かう必要がある。

 

交通手段は、メトロがある。

メトロで、チャンドニー・チョーク/Chandni Chowk駅で降りると、デリー駅の近くに出ることができる。

 

ニューデリー駅に着いたのは、21:45ころ。

予定より少し早く着いた。

 

夜行列車がデリー駅を出発する時刻は23:40だ。

 

約2時間もある。が、メトロの終電は、地球の歩き方によると22:30頃。だから急いでメトロに乗る必要があった。

 

ニューデリー駅は嫌いだ。

なぜなら、初日に騙された場所だからだ。

 

urlog.hatenablog.jp

 

もう、同じ轍は踏まない。

 

できるだけ、人と接触せずにメトロに乗ってしまいたい。

 

↑夜のニューデリー

 

電車から降りると、すぐに東口に向かう。

そう、初日に騙された東口だ。

 

オートリキシャのおっちゃんがたくさん待ち構えているが、全て強気の無視。

一番近いメトロの出入り口は目の前だ。

しかし、なぜか、入ろうとしている人たちが止められている。

くそ、またか……。

 

もう、同じ轍は踏まない。

 

前で人が捕まったスキに、入り口に侵入。そのまま、まっすぐ降りる。

 

抜けた!

 

そのままどんどん降りる。

 

なんとか入れたが、やはり多くの人の流れは、僕とは逆の方向だ。

 

もしかして、こっちから入ったら改札まで行けないのか。

 

少し不安になりながらも前に進むと、ちゃんと券売所があった。

 

少し並ぶ。当然のように割り込まれる。

 

おいおいおいおい。

 

こっちもディフェンスしながら、前に進み切符をゲット。

 

そのままメトロに乗り込み、チャンドニーチョーク駅で降りた。

 

チャンドニーチョーク駅からは、地下道でデリー駅方面のサインを発見し、それに沿って進んだ。

 

↑地下鉄を出ると、こんなところに出る。

そう、デリー駅だ。

↑きれいにイルミネーションされている。

↑インドの列車ということで、電光掲示板で到着ホームを確認

 

↑デリー駅ではたくさんの人が寝っ転がって列車を待っている。

 

↑売店もある。奥にはマクドナルドもあった。

↑鉄橋を渡って、ホームへ移動。

↑階段の途中に座るインド人に混ざって待っていると、列車が到着。

インド人は、emergency windowをこじ開け、入ろうとしている。

↑写真が間に合わなかったが、開いた窓から見えているのは人の足だ。飛び乗って席を確保しようとしているのだろうか。

↑ホームは人、人、人。電光掲示板には、列車名と列車番号、クラスが表示されている。

↑僕は2Aクラスの寝台だ。中の様子は、他のいろんなブログで見かけたのと全く同じだ。

 

しばらくすると、布団とシーツが配られる。

バンコク(タイ)からラオスへ行く寝台列車では、乗務員がシーツなどを敷いてくれたが、インドではセルフサービスだ。

自分でシーツを引き、寝床に入る。

 

↑僕の席は、2段の上のベッドだ。

 

正直、結構狭い。

 

天井も低いので座っているのも辛いから、とりあえず横になる。

 

結構揺れる気がしたが、横になると、疲れからかすぐに眠ってしまった。

 

眠れる青年を乗せた列車は、ヒンズー教の聖地バラナシに向けて出発した。

この寝台列車が、青年にとって史上最悪の列車になることを、青年はこの時まだ知らない。